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六甲の桜

私の住む家の近く、神戸市灘区の六甲山の麓の
通称「バス道」と呼ばれる道沿いは桜が植えられていて
4月の桜の見頃になると本当に綺麗です。



このあたりに植えられている桜の木は
老木と呼ばれる桜が本当に多く、中には歩道を通行できないほど
大きくなっている樹もあるくらいです。

桜の木を管理する「神戸市東部建設事務所」によると
以前の大型台風で桜並木の一部が倒れたことから、街路樹を調査した。
その結果、50年以上前からある桜54本のうち、
13本が老朽化による倒木の危険性があると分かった。

このため、該当する桜に「近日中に撤去します」と書いた赤いテープを巻き付けた。
そんな折、近隣に住む小学生と思われる人から
「桜の木を切らないで」と訴える手紙が木に張り付けられた。
それをきっかけに地域の大切な桜を巡り、小学生と管理者の間で手紙のやりとりが続いた。

市の職員が倒壊の危険性のある桜の老木にテープを巻いた数日後、桜の木に張り紙が。
「小4男子」を名乗る差出人からかわいらしい字で書かれた

「ぼくのだいすきな木をきらないでください」という一文。

事務所はこれを見て、木を伐採するやむを得ない理由と、
桜を大切に思ってくれていることへの感謝の気持ちを返事として張り出した。



するとその後、同じ児童とみられる筆跡で封筒入りの手紙が届いた。
差出人は木が切られる理由に納得したようで
「また新しい桜を植えてほしい」とつづってある。
数十粒のヒマワリの種も同封されていた。

事務所は感謝の気持ちを込めて2度目の返事を張り出したのだった。



そしてこの2つの手紙は
画像のように老木に貼られていて、私はいつもこの樹の前を通り
阪急六甲やJR六甲道に通っています。



神戸新聞の記者が神戸市東部建設事務所に尋ねてみた。

「小学生が街路樹を大切に思う気持ちが何よりうれしかった」
とやりとりをした公園緑地係長の志方功一さん。

「歩道という制約から、支柱を立てて木を補強したり、
 土の状態をよくしたりするのが難しい。地元に愛される桜並木だが、
 人々の安全を考えると伐採は仕方がないということも分かってほしかった」


と胸のうちを語った。

手紙がやりとりされた桜には先日、11月中に撤去する旨の張り紙が追加された。
近く伐採されるという。

ちなみに既に伐採された桜の跡には
新しい桜の樹が植えられています。(画像にはございませんが)

先日私の自宅の近所の家に植えられていた桜も
台風21号の突風で倒壊してしまいました。

【倒壊前】


【倒壊後】


このあたりに植えられている桜の樹は樹齢が長く
いわゆる「老木」と呼ばれている樹が多い地域なのでしょうね。
それは昔からここに住む方々が桜を愛している証しなのでしょうね。

それにしても小学生の手紙に市の職員が丁寧に答える
今回の小学4年生の男子と市職員のやり取りは
本当に良いやり取りだったなあと思います。
久しぶりに心が温まる良い話でした。

こういう地域に住んでいる私も非常に幸せです。
私もこの地域に植えられている桜を大事にしたいです。

▼2018年4月8日付の追記です▼

この桜の話題、4/5に日本テレビの朝の番組「スッキリ」で取り上げられて
その後日談が紹介されていたので、こちらでもご紹介致します。

桜の伐採から1か月、神戸市東部建設事務所の職員、志方さんの元に
東京都立農業高等学校の田口喜朗先生が電話をした。
新聞を見てやり取りの事情を知ったという。

田口先生は、接ぎ木で桜を復活させたいと提案。
ソメイヨシノはエドヒガンザクラとオオシマザクラを接ぎ木して増やしたとされる
”クローン桜“のため種から増やすことはできない。

2018年1月に桜を伐採するとその枝を田口先生の元へ。
造園部の生徒たちと40本接ぎ木をした。
3か月たち、高さ50センチほどにまで成長した。
40本中18本が成長した。
来年2019年1月ごろに神戸市に送る予定だという。

手紙がつないだ桜の命について。犬山氏は
「子供の手紙を読んで大人が返すというアクションがこういうことを生んだのでは」
などとコメント。

桜が伐採された場所には新しいソメイヨシノが植樹され、
手紙の木の苗木は来年1月に神戸市に戻し、近くの公園に植樹する予定。
公園には手紙にあったヒマワリの種が蒔かれているという。坂口氏は
「1人ではなく、街全体の思いがこういう結果になったのでは」などとコメント。

▼2020年3月30日付の追記です▼

あれから2年。
そのソメイヨシノはどうなったか?
3/29現在の画像をご紹介します。



植えられた時は細かった幹も少しずつ大きくなり
道沿いの風景に溶け込んでいました。
でももう少し近づいて見てみると・・・



植樹されてから2年。
今年初めて花が咲いていました。



伐採前と同じソメイヨシノの花が咲いていました。
伐採前と比べても花の数はまだまだ少ないですが、
これから年数を重ねると伐採前の時のような見事な花がついてくれると思います。

そしてこの樹以外にも何本か伐採されて、昨年新たに植えられましたが
それらの樹も来年以降、見事な花を咲かせてくれると思います。

これらのソメイヨシノが植えられている山麓線は、いわゆる「バス道」と呼ばれ
2系統はじめ数多くの神戸市バスが頻繁に通る道です。

4月になると、それはそれは見事な桜の花が咲いて
見事な桜の風景になるのですが
老木も多く、中には車や人の通行の妨げになっている桜もあるのです。

神戸市は今回のように老木を伐採して、
新しいソメイヨシノに植え替えて頂けると私は信じています。
この風景は何十年、何百年も継がれて欲しい風景です。

六甲の桜は、本当に良いお話です。




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